前田健汰
東京都渋谷区の沢田伸副区長が、区職員向けのチャット内で特定の区議について「ブタ」などと書き込んでいた問題で、沢田氏が8日付で副区長を辞職した。長谷部健区長が同日、会見を開いて明らかにした。
区などによると、沢田氏は幹部職員ら約120人が閲覧できる業務連絡用のチャットで6~7月、立憲・国民渋谷区議団の桑水流(くわずる)弓紀子区議や所属する委員会に関して、「ブタ」や「バカの集まり」「早めに封じておかないとね!」と書き込んだり、非公開である区議の自宅住所を明かしたりした。
匿名の情報提供で把握した区議団が調査を求め、区が4日に事実関係を認めた。沢田氏は8日、桑水流区議に直接謝罪した。
長谷部区長は会見で「区職員の模範となるべき立場での発言として、極めて自覚と配慮に欠ける」と沢田氏を非難。区議団や区民に対し「ご不審とご心配をおかけした」と謝罪した。また、これまでのチャット上でのやりとりについて再点検を行うとした。第三者調査委員会の設置については「事実はもう分かっている」として否定した。
沢田氏は大手広告会社などを経て2015年から副区長を務めていた。8日、区のホームページを通じて「私の不適切な投稿により桑水流議員をはじめ、皆さまへ多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫(わ)び申し上げます」と謝罪した。(前田健汰)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル